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DRFとフロントエンド間の命名規則による問題の対処法

フロントエンド(例えば、JavaScriptやTypeScriptを使用する場合)とバックエンド(例えば、Djangoを使用する場合)の間でデータを交換する際に、命名規則の違い(フロントエンドではcamelCaseを、バックエンドではsnake_caseを使用することが多い)が問題となることがあります。このような場合、両者間の命名規則の違いをうまく処理する方法が必要になります。

具体的な問題例

例えば、Djangoで作成したAPIから次のようなJSONレスポンスを返すとします。

{
  "first_name": "John",
  "last_name": "Doe"
}

フロントエンド(Reactアプリケーションなど)では、通常このデータをcamelCaseで受け取りたいため、firstNameやlastNameといった形式で変数名を定義します。しかし、命名規則の違いにより、フロントエンド側で受け取ったデータを変換する必要が生じ、コードの冗長性が増加します。

例えば、下記のように変換します。

{
  "firstName": res.first_name,
  "lastName": res.last_name
}

 

対処法

このような命名規則の問題を解決するために、djangorestframework-camel-caseパッケージを導入することで、Django Rest Frameworkのレンダラーとパーサーを拡張し、自動的にレスポンスのキーをcamelCaseに変換したり、リクエストのキーをsnake_caseに変換することができます。

まず、djangorestframework-camel-caseをインストールします。

pip install djangorestframework-camel-case

 

Djangoプロジェクトの設定(settings.py)に以下の設定を追加します。

REST_FRAMEWORK = {

    'DEFAULT_RENDERER_CLASSES': (
        'djangorestframework_camel_case.render.CamelCaseJSONRenderer',
        'djangorestframework_camel_case.render.CamelCaseBrowsableAPIRenderer',
        # Any other renders
    ),

    'DEFAULT_PARSER_CLASSES': (
        # If you use MultiPartFormParser or FormParser, we also have a camel case version
        'djangorestframework_camel_case.parser.CamelCaseFormParser',
        'djangorestframework_camel_case.parser.CamelCaseMultiPartParser',
        'djangorestframework_camel_case.parser.CamelCaseJSONParser',
        # Any other parsers
    ),
}

 

この設定により、Django Rest Frameworkを使用してJSONレスポンスを生成する際に自動的にcamelCaseへの変換が行われ、また、camelCaseで送信されたリクエストデータがsnake_caseに変換されてバックエンドで適切に処理されるようになります。これにより、バックエンドとフロントエンド間のデータ交換時における命名規則の違いに起因する問題を効果的に解決し、開発効率の向上を図ることができます。

まとめ

djangorestframework-camel-caseを使用することで、命名規則の違いが引き起こす潜在的な問題を解決し、効率的に開発を行うことができます。